「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」(AI法)に基づき、政府は2025年12月に「人工知能基本計画(AI基本計画)」を閣議決定しました。
しかし、AIの性能向上のスピードは予想を上回り、早くも内閣府の人工知能戦略本部が改定案をとりまとめて公表しました。
改定案では、現行のAI基本計画で示されている「イノベーション促進とリスク対応の両立」「アジャイルな対応」「内外一体での政策推進」の3つの原則に、新たに「挑戦と学習」を加えた4原則とするとしています。
「挑戦と学習」については、
・あらゆる主体が無謬性や前例踏襲にとらわれず「まずやってみる」という精神を増進する
・組織としても絶えず挑戦し、試行錯誤を通じて学習しながら、段階を踏み、本質的な課題に取り組む環境および文化を醸成する
こととしています。
この4原則と、「AIを使う」「AIを創る」「AIの信頼性を高める」「AIと協働する」という4つの基本方針を踏まえ、社会全体のAX(AIトランスフォーメーション)に迅速かつ強力に臨むとしています。その一環として、府省庁横断的にAI法を含めた制度や運用を見直し、
・高性能AIの技術的評価や国際的な脆弱性情報の収集
・AIの安全性を評価・検討する機関(AISI)の強化
・特定の領域特化型の「バーティカルAI」と、ロボットと組み合わせた「フィジカルAI」の導入
等を実施するとしています。
AI基本計画については、技術の発達と活用の拡大が極めて急速であるというAIの特性、リスク、最新の技術動向等を踏まえ、人工知能戦略専門調査会において有識者等の意見を適切に聴取することで、当面は「毎年見直す」こととする方針が示されています。
6月19日~23日に実施されたパブリックコメントの結果を受け、改定案の7月中の閣議決定を目指す、としています。
出典・文責 ≫ 日本実業出版社・株式会社エヌ・ジェイ・ハイ・テック
税金に関するお悩み・ご相談等は
お気軽にご相談ください